こんなことがありました。
私は中学、高校、大学とバスケ部でした。キャプテンでした。(←マウント)
中学3年の夏のことです。
夏の大会が終わって、3年生は部活を引退します。それまでは19時くらいまで練習してましたが、引退後は授業終了で帰宅です。16時位でしょうか?
その日は一人で帰っていました。
玄関に着いて靴を脱いだときに初めてそれに気が付きました。
右の靴に小さく綺麗に折りたたまれた手紙らしき物がありました。
マスカット色でした。
「ん?」
ずっと踏んでいたので、若干小石の跡がついていました。
ラブレターでした。
突然の手紙ごめんなさい。
私は3年2組の〇〇です。
山本君がバスケしているとこ、ずっと見ていて格好E〜と思っていました。
話したいことがあるので、放課後、体育館の裏にきてください。
うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
〇〇ちゃん!?
3年になってずっと片思いしてた子でした。
「なんで気がつかなかったぁぁぁぁぁぁ?」
踵を返して学校へ走りだしました。
♪〜まだ消えちゃいないよ、ちっちゃな希望を〜♪
息をすることも忘れて走りました。
まるでジョン・コナーを追いかけるT1000のようでした。
学校に着いた時刻は17時過ぎでした。
誰もいませんでした。
「遅かった・・・」
後悔しかありません。
「なんで靴の中のラブレターに気が付かなかった」
手紙についた小石の跡がまるで、〇〇ちゃんの心を踏みにじった証のように思えました。
でも、わからないんです。
その日以降、〇〇ちゃんを注意深く観察してたのですが、以前となんら変わりありません。
別にこちらを見て友達とヒソヒソ話しをするわけでもなく・・・
「あいつは最低!」って女子の間で噂になっているわけでもなく・・・
新たに呼び出されるわけでもなく・・・
かと言って、こちらから告白する勇気もなく・・・
「あの手紙、本当に〇〇ちゃんが書いたんか?」
疑念が生まれました。でも字は確かに女の子の字でした。他の男のいたずらだとしたら、後日ネタバレタイムがあったと思うんです。
〇〇ちゃんも周りの友達も一切変化ありません。
結局真相がわからないまま今に至ります。
なんだったんだろ?
〇〇ちゃん、好きだったなぁ〜。
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