こんなことがありました。
私には忘れられない女性がいます。
忘れられないと言うか、ふとした時に思い出す人です。
50過ぎたおっさんがなにきしょいこと言ってんだ!
と思いますよね、わかります。自分でも思います。
若いころは、
「おっさんになったら恋愛のことなんか忘れて何も考えることなんてないんだろうな。」
と思っていました。
今日、久々にとある曲を聴いたらやっぱりその人の事を思い出したので文章にしました。
その人との出会いはもう20年以上前の冬の終わりでした。
一目見て好きになりました。
その人と関わることができるのは約3週間と決まっていました。
ほぼ毎日接しました。毎日喋りました。
でも、何も出来ませんでした。
「自分はあなたに好意を持っています。」という意思表示すら出来ませんでした。
なぜなら、
「この人も自分に好意をもっているかも?」
という感じが全くなかったからです。
結局何も行動を起こせないまま3週間が経ち、初春にその人は地元に帰って行きました。
完全な片想いで終わりました。
よく言う、
「今となってはいい思い出です。」
なんてことは全くありません。
後悔しかない、とても苦い思い出です。
なぜとても苦い思い出なのか、この曲を聴いて、そしてこの歳になってやっと分かった気がしました。
私は結局、今まで本当の恋をしてこなかったのだろうと思います。
相手も私に好意を持っているのが分かったときだけ告白する。
相手が私に好意を持っているのが分かったら、自分もなんとなくその人のことが気になって好きになった気がしていた。
この人のように全くこちらに気持ちが向いていないと判っている場合には行動を起こさない。
こんな恋愛しかしてこなかったのかと今更ながらに嫌気が差したんです。
ある意味卑怯でした。
告白していても、きっと駄目だったと思います。
でも、告白していれば今では素敵な思い出になっていた筈です。
それがとても残念でなりません。
この先もさくらの花びらが舞い散る頃に、きっとまた記憶が舞い戻ると思います。
さくら / ケツメイシ
さくらを歌った作品はたくさんありますが、私にとっての「さくら」はこの曲です。
その人が去った後、ずっとこの曲を聴いていました。
泣いたりはしませんでしたが、虚無感というか、喪失感でいっぱいのなか、この曲だけが流れていました。
とてもいい曲なので何十年経っても聴いています。
だからその人の事も忘れることはないと思います。